Conohaにマイクラ統合版のマルチサーバーを立ててプレイすると,座標が表示されません。
「設定」から表示しようとしてもグレイアウトして設定することができません。
これは,Conohaのマイクラ統合版では,プレイヤーには「オペレーター権限」が与えられていないからです。
オペレーター権限が与えられると,プレイヤーはエンターキーを押して表示されるChat欄にコマンドを打ち込むことで,ここで問題になっている座標の表示はもちろん,難易度や天候を変えたりなどの直接さまざまな設定を直接行うことができるようになります。
しかし,それを行うためには,手順がいくつもあります。
一見大変そうに見えますが,れから解説することをひとつひとつ行っていけば,私と同様できるようになりますので,おちついて取り組んでみましょう。
この記事の対象読者の方は・・・
この記事は,ゆっくりひとつひとつ読めばわかるように書いたつもりです。
でも,前提の知識がない場合,よくわからないという事があるかもしれません。ですので,一つの目安として,以下の方を対象に説明します。
- ConoHaに,マイクラ統合版のマルチサーバーをすでにたてている
- 座標が表示されなくて困っている。
- ゲーム画面のチャット欄にコマンドを打ち込むことも挑戦してみようと思える。
- コードを見ても「自分にはわからない」と思わずに,とりあえず挑戦してみる。
実際にコードの画面を見るとすごくとっつきにくく思えます。
しかし,1箇所だけ修正して,あとはコピーして貼るだけでいいので,落ち着いて取り組めば大丈夫です。
それでは,以下に一つずつ段階を追って説明していきます。
全体の流れの把握
今回の目的は,ゲーム画面に座標を表示させることです。
そのためには,プレイヤーが「オペレーター権限」をもたなければなりません。
オペレーターになるためには,マイクラがたててあるサーバーに存在する,permissions.json というファイルに,あなたの「xuid」と呼ばれるIDを書き込むことで,マイクラのサーバーにそのプレイヤーがオペレーターになるよ,ということを知らせる必要があります。
XUIDを知るための段取り
ところが,この「XUID」を知ることは一般の人にはなかなか難しいことなので,マイクラサーバーから教えてもらうという段取りをはさみます。
それは,マイクラサーバーへの「ホワイトリスト」に設定されることで知ることができます。
自分をホワイトリストに掲載することを宣言する
ホワイトリストのファイル「allowlist.json」にXUIDが表示される。
そこで知らされる自分のXUIDを先に述べた「permissions.json」に書き込むことでマイクラサーバーに自分がオペレーターになることを知らせることができ,晴れてオペレーターになれます。
以上の段取りです。
まとめると以下のようになります。
- 「permissions.json」などの設定を変更するためのエディタ WinSCPをインストールする
- WinSCPを立ち上げ,「server.properties」ファイルを変更してホワイトリストを有効にする
- 「allowlist.json」 ファイルを編集し,自分をホワイトリストに入れる宣言をする
- サーバー再起動後に「allowlist.json」ファイル書き込まれたXUIDをメモする
- そのIDを使って「permissions.json」でオペレーター権限をつける
以上になります。ひとつひとつ説明していきます
WinSCPをダウンロードし,インストールする
まず,こちらからWinSCPをダウンロードします。
立ち上げると,以下のようなログイン画面になります。
まずユーザ名とパスワードから説明します。
ユーザ名は「root」です。
パスワードは,ConoHaVPSに入るために設定した「ルートパスワード」です。どこかにメモが保存されているはずです。
次はホスト名です。
ホストメイには,ConoHa VPSのサーバー画面にあるIPアドレス(下の図黄色で示した箇所にあるアドレス)を入れます。
ログインすると,次のような画面になります。
これで,準備完了です。
「server.properties」ファイルを変更してホワイトリストを有効にする
最初に,ホワイトリストを設定するための「server.properties」ファイルを探します。
以下の順序で開いてください。
1.いったん上の階層に上がる
下の図の」薄青の箇所をダブルクリックして上の階層に上がります。
2.「OPT」フォルダを探しダブルクリック
次に,下にスクロールして薄青で示した「OPT」フォルダをダブルクリックして中に入ります。
3.次に「minecraft_be_server」をダブルクリックして中に入ります。
目がチラチラすると思いますが,ひとつひとつ落ち着いて勧めてください。
4.「server.properties」ファイルを見つける
読者とは違ったファイルがいくつかあると思いますが,これはあとから生成されたファイルもありますので,ちがっていても心配ありません。
「server.properties」というファイルが見つかれば,OKです。
第1段階終了です。
お疲れさまでした。少しお休みください。
「server.properties」を編集し,ホワイトリストを許可する
「server.properties」をダブルクリックして開くと,英文字がずらっと表示され,みるだけで嫌になります。
でもここで行うのは二つだけです。
下のブルーで示した箇所「allow-list=false」を見つけること
そして,falseをtrue に直すこと。
このふたつだけでOKです。
できたら保存して閉じてください。
以前に書かれたブログの記事で,「allow-list」が「white-list」になっているものがあります。
今は「allow-list」になっています。
「allowlist.json」 ファイルを編集し,自分をホワイトリストに入れる宣言をする
つづいて, 「allowlist.json」 を探してください。
最初の方にあると思います。
これを開くと,[] という文字だけだと思います。
こちらに以下のテキストをコピーして貼り付けてください。
[
{
"ignoresPlayerLimit":false
"name":"ユーザ名"
}
]
ユーザ名に入れるのは,あなたのプレイヤーとしての名前です。
ゲームを一時停止したときなどに現れるこの画面。黄色い部分にあなたの名前が記されています。
これです。
このユーザー名を入れて保存し,閉じます。
ここまでやったら,ゲームに入っていたらゲームを終了します。
ここまでかなり頑張ったと思います。一度休憩を入れてください。
サーバー再起動後に「allowlist.json」ファイル書き込まれたXUIDをメモする
これまで何をしたのかというと,全てはオペレーター権限をつけるためのXUIDというIDを知るためでした。
いよいよ,XUIDを確かめます。
それは,一度,サーバーを再起動することによって先程編集した「allowlist.json」ファイルに自動的に書き込まれます。
ですので,一度サーバーを再起動しましょう。
ConoHaVPSのトップ画面に戻って,以下のアイコンをクリック。マイクラが再起動します。
しばらく時間がたっていたら,ConoHaVPSへの再ログイン画面になることがあります。
そのときにはログインし直してから,改めて再起動アイコンをクリックしてください。
同時にWinSCPも一度接続を切り,再接続して,最新の情報にしましょう。
このとき,「allowlist.json」ファイルに,自動的にZUIDが書き込まれています。
「allowlist.json」ファイルをダブルクリックすると,下の黄色い部分が書き加えられています。
これまでホワイトリスト関連で手順を踏んできたのは,すべてじょのXUIDを得るためでした。
ここまでくれば,あとは簡単です。
XUIDを使って「permissions.json」でオペレーター権限をつける
いよいよ,ユーザー名で示したユーザーにオペレーター権限をつけるときがきました。
WInSCPで,「permissions.json」を探してください。これまで編集してきたallowlist などと同じフォルダにあります。
これを開くと また [] だけになっています。
ここに,以下のコードを貼り付けてください。
[
{
"permission": "operator",
"xuid": "◯◯◯◯◯"
}
]
上の◯◯を,先程調べたXUIDで置き換えて,保存してください。
これで完了です。
サーバーを再起動してから,端末でマイクラを立ち上げてみてください。
ゲームを一旦停止して表示されるこの画面。王冠になっていたらオペレーターになった印です。
おめでとうございます。
クリックしてみると「オペレーター」になっています。
下にスクロールすると・・・
ちゃんと「オペレーターコマンド」が「はい」担っています。
これで,あなたは,ゲーム画面から「座標」を表示することができるようになりました。
それだけでなく,ありとあらゆるゲームの条件も。
マイクラのゲーム画面から「座標」を表示するには
ゲーム画面から「T]かエンターキーをおすと,下のようにコマンドを打ち込む窓が現れます。
チャットの画面ですが,「/」を戦闘に打つことでコマンドを書くことができるようになっています。
そこに次のように書いてください。
/gamerule showcoordinates true
すでにコマンド窓に「/」が入っている場合は,先頭の「/」を消してからコピペしてください。
これを入れてエンターを押せば,画面に座標が現れています。
感動の一瞬です。
以上,ConoHaVPSでのマイクラゲーム画面に座標を表示する方法でした。
ここでは座標だけを解説しましたが,すでにオペレーターになっているあなたは,自由に天候を変えたり,昼夜を変えたりなどの設定をコマンドから行うことができます。
設定画面からは依然として操作できないようなので,コマンドで行うようにしてください。
まとめ
座標を表示させるということは,オペーレータ権限を身につけるということです。
そのために,WinSCPと使って,ホスト内のファイルを編集しました。
複雑でしたが,XUIDというあなたの固有のIDを調べるためにホワイトリストを有効にし,そこに自動的に書き込んでもらうことでXUIDを調べました。
それさえわかれば,「permissions.json」を開いて,XUIDを指定してやることで,オペレーター権限をつけることができました。
この記事を書くために,以下の二つの記事を読み込みました。
【conoha】マイクラ統合版 マルチサーバー設定OP権限つけ方
【マインクラフト】VPSに統合版マインクラフトサーバを立ててみた
どちらもとても詳しくかかれてたすかりました。
私の勉強不足で,どちらの記事もどうしてもわからないところがあったのですが,この二つの記事をどちらも読むことで相互補完的に理解することができました。
そこで,自分がわからなかったことを補完し,丁寧に説明することで,自分の経験を入れながら再構築して記事にさせていただきました。
先行者様の情報提供に感謝します。
なお,どちらも少し前に書かれた記事であり,white-list の表記が現在では allow-list と変わっていたりしたので,そちらも新しい表記にさせていただきました。