第5話は,レオがメルネスから「魔王軍に来た目的は人間に復習するためって言ったのはうそだよね」と聞かれて,絶句するところで終わりました。
第5話はこちら
レオが魔王軍に来た目的は,メルネスに問われるまでは,確かに自分を追放した人間へのあてつけのような動機だとおもっていました。
しかし,絶句したということは,別に真意がありそうです。
公式の予告編を見ると,レオが自らの過去を語るとなっていますが・・・
メルネスが面接官の任務を果たせるよう、コミュニケーション能力の向上をサポートしたレオ。その成果を見るための模擬面接で、レオは魔王軍に来た目的が人間への復讐ではないはずだとメルネスに指摘される。真摯なメルネスの態度に心を動かされたレオは、自らの過去を語り始めるが……
https://yuuyame.com/story/story006.html
予告動画を見ると,むしろメルネスの幼少期が語られているようにも思います。
とはいえ,タイトルが「勇者 長年の悩みを聞いてもらう」とありますので,レオが目ルネスに何らかの悩みを打ち明けるのでしょう。
それはいったい何でしょうか。
長年って本当に長年だった
今回はたった1話でレオの背景が全部語られました。
レオの背景どころか,この世界が異世界ではなかったという,世界観までが語られてしまいました。
レオの長年の悩みとは
「人間を守れ,世界を救え」と信じて戦ってきましたが,それがもしかしたら人間へのいらぬお節介なのではないか」
という疑問でした。
しかし今回の話で大きな問題は,その内容ではなく,「長年」という言葉がなんと「1000年を超えた年月」だったということです。
さらっとあかされました。
メルネスから,お前一体何歳だって聞かれて「1000歳までは数えたがそれからはやめた。わからん」とこたえていました。
メルネスは混乱して,そうそうにぶっ倒れて寝入っていましたね。
メルネスのカウンセリング能力がすごい
レオは,自分でも「なんでこんなことしゃべっているんだ?」と思いながらも,一気に立て板に水が流れるように自分の正体を話していきます。
それは,相手がメルネスだからでした。
メルネスには,人に話したいと思わせる真摯な聞く態度があったんです。
第5話で,メルネスはレオに「僕のコミュニケーション能力をあげろ」といいますが,すでにメルネスは人の話をじっくりと聞くという真摯な態度,コミュニケーションにとって大切な能力をもっていたですね。
口下手だとかは関係なかったんです。
それどころか,どんどん話をさせて,思っても見なかった言葉を吐き出させる。
メルネスはすごいカウンセラーだったんですよね。
「勇者なんて不要だ!あいつを殺せ,という温かい言葉」
レオは,メルネスに話していく中で,
「勇者なんて不要だ!あいつを殺せ,という温かい言葉」
という言葉を発しました。
全世界から拒絶されて嬉しかったという言葉と合わせ,レオは1000年ぶりに人間を守るということから開放されたということでした。
なので,魔王軍に入って今流行りたいことをやっているのが楽しいわけですね。
魔王軍に賢者の石を渡してやることに今の生きがいを感じているということがよく伝わってきました。
第1話では「人間的に問題がある」なんて言ってましたが,四天王たちと一緒にいることで,レオ自身が幸せになり,成長していることを感じます。
まとめ
第5話,6話はメルネス回だったのですが,いやあ,かげのあるメルネスにもちゃんと光があたっていました。
メルネスは,魔王軍の中で一人邪悪な考えを持った存在でした。境遇から見て突出した邪悪さがあるとは思っていたけど,まさかいつかはエキドナを倒して人間を滅ぼすつもりだったほど,邪悪です。
でも,今の彼は,人の心に寄り添って,話を引き出す絶妙なコミュニケーションで,心を救う存在になっています。
これは,他の四天王たちと一緒に暮らしている中でそのようになっていったのでしょうか。
第6話は,レオの背景も明かされました。
ただひとり1000年以上もの時を生きて,人間を守り続けた勇者。
彼もまた,「長年」の悩みを持つものでしたが,メルネスによって浄化。
ますます,四天王たちに協力することを誓う気持ちになったんです。
それもまた,メルネスのおかげだったといえるでしょう。

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