金曜ロードショーでトイ・ストーリー3,4が2週連続で放送されることにTwitterトレンドにあがるほど意見があつまっています。
それは,「トイ・ストーリー3と4を連続で放送することがありえない」という声。
いったいどうしてそのような声が上がっているのでしょうか。
それは,「3」と「4」との間にある断絶があることにあります。
トイ・ストーリー3で,物語はいったん完結していました。
そして多くの人たちの涙を誘いました。
ところが9年後の2019年「あなたは,本当のトイ・ストーリーを知らない」という告知のコピーを引っ提げてトイ・ストーリー4が作られたのでした。
それを見た人たちが,「ひどい!」とたくさんのTweetをしたリブログに書いたりしていたのです。
それは,トイ・ストーリー4が,3までとは全く違った物語になってしまっていたからでした。
トイ・ストーリー3までを愛したファンたちが,4のあまりの異質ぶりを受け入れることができなかったからです。
それでは,トイ・ストーリー4は何がそんなにひどかったといわれているのでしょうか。
当時の意見を調べてみると,主に4つのポイントが見えてきました。
以下,4つのポイントについて解説します。
ボニーがひどい
ボニーというのは,アンディの近所に住む保育園の女の子。
大学に行くアンディーからウッディたちを託される子供です。
トイ・ストーリー3は,ここで終わっていました。
トイ・ストーリー4では,少しだけ時間が経って,ボニーは幼稚園にいくようになっています。
ところが,アンディーからたくされたウッディを,ボニーはあまりに邪険に扱うのです。
というより,ウッディのことは無視と言っていいほどの扱いです。
床におちているウッディの頭をふんでも全く気にしません。
フォーキーなど,他のおもちゃはお気に入りで楽しく遊んでいるのに,ウッディーだけはなぜあんなに無視されないといけないんだと,多くの視聴者がウッディーかわいそうと思ったようです。
下はフォーキー。フォークからつくられたおもちゃ。ボニーの大のお気に入りです。
しかし,見方によっては,ウッディーはあくまでアンディーのおもちゃであることを制作陣ははっきりと描きたかったのではないかという声もあります。
また,「アンディーとの約束を破った!」と憤る視聴者も声もありましたが,まだ幼稚園に入ったばかりの子供が,過去の約束をそう覚えて行動するのかどうかという思いからそれは許容範囲と捉えている人もいます。
子供というものの捉え方で,ここはきれいに二つに意見がわかれているようですね。
それにしても,そんなボニーの幼稚園生活のために,甲斐甲斐しくお世話をするウッディーの姿を見るにつけ,その扱われ方のあまりの対象に,多くの人は傷つき,「ボニーひどい!」という声をあげたんですね。
ポー・ピープが変わりすぎている
2つ目は,戸惑いといったほうがいいかもしれません。
1作めからずっとウッディーと相思相愛の仲だったポーの変貌ぶりに当惑してしまった人が続出したのです。
下は,公式のInstagramから。
左の女性がポーです。
確かに違和感ありませうね。
こんなにキリッとした,眼光鋭い女性だったでしょうか。
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Amazonに有るポーの人形です。
僕たちの欲しっているぽーは,水玉のスカートの優しそうな外観。
羊飼いという仕事柄,おもちゃたちをまとめる存在では有りましたが,あくまでもリーダーはウッディでした。
ところがトイ・ストーリー4でのポーは下のような描かれ方をしています。
パンツルックで,野性味あふれる存在に変わっています。
行動,言動も,初期のポーのようなあくまでもリーダーはウッディと譲るような感じではなく,自らリーダーとして行動していくんですね。
ウッディの活躍の場をぽ~が取っちゃったと思う人も多くいたようです。
女性の社会進出が当然となってきた2000年代の世相に合わせたキャラクターの描かれ方でしょうか。
しかし,それはわかるが,エンタメのなかにそれを持ち込んでキャラクターを変えてもらいたくなかったという考え方もありました。
全てにメッセージを込められるとつかれるという人も
バズが優柔不断
バズ・ライトイヤーに違和感を持つ人が結構いるようです。
バズといえば,仕込まれた音声をひたすら繰り返し,一の話を聞こうともしない融通の効かないキャラクター。
いくらウッディから「お前はおもちゃなんだよ!」と言われても,「無限の彼方へ!」しか言わない頑固者。
その彼がウッディの声を受け入れ,変わっていく。
トイ・ストーリー2でも3でも,困っているウッディに助言し,背中を押す存在になっていきます。
ところが,トイ・ストーリー4でのバズには存在感がなく,「内なる声を聞け」を繰り返す。
「また,元のバズに戻っちゃった?」と感じている声もけっこう聞こえてきます。
出番が少ないことも,視聴者を友とまどわせていたようです。トイ・ストーリーをウッディとバズの友情の物語とと耐えている人たちも一定数いるので,そういう人たちにとっては,このバズの扱われ方が辛かったようですね。
しかし,こうした意見がある一方,バズの性格改変は,やはりトイ・ストーリー4ならではのものだったと見る向きもあります。
それは,ウッディの置かれた状況の変化とそれによる心境の変化に,バズ自身がどうウッディに関わっていけばいいのかわからなくなったからではないかというのです。
おもちゃとして子供から遊ばれ尽くすということを自分の役割と思い,必死にかいがいしく頑張っていたウッディ。
しかし,状況が変化し,子供から必要とされなくなったウッディに対して,バズは「内なる声を聞け」という自分の音声ボタンを押すしかなかったのではないかというのですね。
しかし,トイ・ストーリーを見る視聴者は子供から大人までです。作品からそこに込められたメッセージを読み解かなければならないというような見方ではなく,ストレートにわかる作品づkリ,キャラ作りであってもいいのではなかったでしょうか。
以下追記します。
あっさり仲間を捨てて女を選んだウッディ」

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