トム・クルーズは,トップガン マーヴェリックでF18スーパーホーネットを操縦している?

映画

トム・クルーズは,トップガン マーヴェリックでF-18スーパーホーネットを操縦していません。

トム・クルーズは後方座席に乗り組んで撮影しています。

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トム・クルーズたちが乗ったのは後部座席

36年ぶりとなるトップガン マーヴェリックでは,トム・クルーズはじめ俳優たちが実際に戦闘機に乗り込んで撮影しています。

しかし,操縦席に乗ることは,軍が認めてくれませんでした。

国防総省の規で,軍人以外が操縦席に乗ることを認められていなかったからです。

トム・クルーズは,操縦免許を持っていますので,ずいぶん頼み込んだようですが,そこは,厳しい規律で運用されることが必要な軍隊ですから,いかにトム・クルーズの頼みとはいってもそれを許すkとはできません。

でも同乗することは可能でしたので,トムはじめ俳優たちは,後部座席に乗り込んで撮影したのです。

例えば,地面スレスレを飛行するシーンがあります。下の動画26秒あたり。

みただけで危険な飛行だとわかりますが,この飛行にもトム・クルーズは同乗しています。

 

同乗するための過酷な訓練

しかし,同情するとは言っても簡単なことではありません。

F-18スーパーホーネットに乗るということは,5Gから8Gの加速度に耐えられないといけないということです。

何もせずに乗ると,一気に背骨や橈骨に負担がいき,失神してしまいます。

また,俳優たちは,撮影カメラマンが乗り込めないので,俳優たちが自分で撮影するしかありません。

失神など,していられないのです。

 

そのため,実際にf-18スーパーホーネットに乗り込むために,俳優たちは入念に圧に耐えるトレーニングをしています。

また,緊急時の脱出訓練や,着水した海で生き残る訓練などのしなければなりませんでした。

それらを終えてようやく,俳優たちは,F-18に乗り込むことができるのです。

操縦してないのかぁとがっかりする前に,F-18に乗り込めている時点ですごいことだと考えられたらいいですね。

こちらの動画では,どのような訓練が行われたのか,撮影が行われたのかよくわかります。

 

トム・クルーズの操縦能力

トム・クルーズは,1984年のトップ・ガンで,F-14 に乗っています。

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本物の戦闘機であるF-14 で飛行し,撮影もしたのですが,もちろんここでも操縦はしていません。

しかし,この時,戦闘機に乗った俳優たちはみな失神してしまい,映画に使えたのはトム・クルーズだけだったそうです。

このときは,俳優たちは登場前の訓練をしていなかったということですが,この経験がトム・クルーズに実際の訓練が必要であることに気づかせることになり,36年語のこの映画で5ヶ月に及ぶ訓練をすることになったのですね。

トム・クルーズは,トップ・ガンの再上映権を買い取ってまでトップ・ガン2の制作にこだわったそうです。そのような理由もあってか,トム・クルーズは自信でも操縦免許を取得しました。

編隊飛行や曲芸飛行も

トム・クルーズは,1994年に操縦免許を取得,その後様々なプログラムでう操縦の腕を磨いていきます。

曲芸飛行は,宙返りに代表されるものですが,体にかかるGや,操縦桿の操作のタイミングなど,シミュレーションをしてもなかなか難しいものです。
それを実際にできるまで訓練したというのはすごいことですね。

さらにすごいのは編隊飛行です。自分の機だけでなく,周りの機に目を配り,操縦のコントロールのタイミングをすべて合わせないとできません。

映画俳優のトム・クルーズがここまで出来るようになるのは並大抵のことではないでしょうが,それはすべて今回のトップ・ガン マーヴェリックの撮影を成し遂げたいという気持ちが有り続けたからでしょう。

 

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」2017年では,実際に飛行機を操縦しています。

トップ・ガン マーヴェリックの撮影開始はその翌年の2018年ということを考えると,このバリー・シールでの操縦をもって,トム・クルーズはいよいよいける!と考え,トップ・ガン2の制作に至るさまざまな試行錯誤の仕上げとしたのでしょう。

 

プライベート戦闘機 P-51は自分で操縦

今回登場する,第2次世界大戦時の最優秀戦闘機と言われた「マスタング P-51」は自分で操縦しているそうです。

すでに国防総省のいうところの,

非軍人が同省の資産(小火器を除く)を訓練で扱うことを禁止している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/10e33b63398cbfefa900fd72ad3e45ab32f67c14?page=1

にあたる「同省の資産」ではなくなっているからでしょうか。

P-51については,さらに詳しい解説記事へのリンクをしたにおいていますので,ご参照ください

 

トム・クルーズは一番空撮を知っている男だと言われていますが,まさに36年に及ぶ空撮の知識と経験の賜だといえるでしょう。

次の記事はこちら

なぜ最新型のF35が選ばれなかったのか

 

映画に出てくるトム・クルーズの私用機 P-51について

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