第6話が放送されました。
前回に引き続き,新しく孔明が探していた人材,「壁太人」をいかに引き入れるかという話。
今回は孔明と壁とのMCラップバトルが,尺の大半を占めるという手に汗握る回でした。
バトルの勝敗に隠された孔明の戦略とは・・
ネタバレがありますので,ご注意を・・・
孔明は,壁の心の動かす歌を知っていた?
BBラウンジに現れた壁は,英子の歌う歌に心動かされ,自分がラップを始める切っ掛けとなった若い日の出来事を思い出しました。
それがきっかけとなり,壁は孔明からステージに引っ張り上げられることになったんです。
孔明らしいなと思いました。
当然,その歌が壁の心を動かすと知って英子に歌わせていたんです。
「さすが孔明,相手のことをしっかりリサーチしているんだな」と思ってみていましたが・・・
お話の最後で種明かしが・・・
第2話で動画の編集を孔明から頼まれたお事として登場して以来,画面にときどき現れるあのメガネの男。
「英子のファン第1号にして孔明の密偵」なんだそうです。
そして,彼が動いていたのは,KABEに取って大切な歌をリサーチするためだったんですね。
5話で,密偵のメガネの男は怪しい動きをしていましたが,孔明の命で動いている姿だったのでした。
まさか,ここで「密偵」の動きがあかされるとは・・・
かれはEDに出ているくらいなので,単に動画編集を頼まれただけでなく重要人物だろうと思っていましたが,まさにそのとおりでした。
孔明は最初から負けるつもりだった?
孔明は壁との戦いに敗北しましたが,それは決して花を持たせたわけではなく,壁に全力を出させた上での敗北でした。
そして,そこまで織り込み済みだったと思われます。
ここでは,孔明は壁に「勝つ」ことが目的だったのではなく,真の目的は壁を仲間に入れることです。
そのために,孔明は壁に「最もほしがっているもの」を与えたんです。
それは,壁が全力を出して孔明と戦い,勝つことで思い出した,ラップで生きていくことへの熱い想いを取り戻すことだったんです。
それは孔明は壁に与えたんです。
いつの間にかステージに上って,ものすごいラップの応酬で孔明を打ち負かしたのですから。
鋼の心臓を取り戻し,大勢の観客の前でどんどん言葉が溢れてくる経験。これこそが壁がほしかったものだったのですね。
大勢の観客は,そういう壁の復活を見届けることになりました。
これらを壁にプレゼントするために,
ラップバトルを申し込み,
壁にとって大切な歌をリサーチして英子に歌わせ
胃痛を納める煎じ薬を混ぜた酒を飲ませ
大勢のヒトに壁の復活を見届けさせ
こうして,しっかりお膳立てを行った上で,観客たちに壁の復活を見届けさせ,自分は負ける。
これで,壁のほしいものが完成したわけです。
孔明がこのバトルに負けることで,自らを取り戻した壁は,孔明からの贈り物で腹一杯になり,孔明たちへの仲間入りを決めました。
最後に勝ったのは孔明というわけですね。
「自身から逃げてきた彼が殻を破る瞬間に立ち会う。」 確かに。 観客たちが見届人になってくれたんですね。 すごい演出。 そこまで見通した孔明もすごい。
壁と孔明のバトルの優位性を表していたフレームワーク
今回Twitterを楽しみながら見ていたら,こんなTweetがありまsちあ。
フレームの傾きで,今どちらが優勢化を表していたというんです。
すごい考察だと思いました。
そして間違いなくそうなんでしょう。このようなする語彙考察をする方をいっしょに孔明を見られて良かったと思います。
まとめ

今回も,また孔明のはるか先を見通した計略に魅せられました。
「人を幸せする」という心,まさに目指そうとしている「天下泰平」が,4話での敵対していたバンドでも,バトルを演じた壁にでも向けられていることに心地よさを感じます。
先にほしいものを与え,心を引き寄せる。
このことで仲間になった壁がどのように仲間とからんでいくのか楽しみです。
次の記事はこちら
前の記事はこちらです
次の記事はこちら
コメント