京都アニメーション制作の「小林さんちのメイドラゴン」。大人気のアニメで,2017年の第1期に引き続き,2021年の夏アニメで第2期「小林さんちのメイドラゴンS」が放映されました。
Blu-ray&DVD Vol.S 発売まであと4日🐉
トール役の桑原由気のコメント到着❣🔽OVA TV未放送話「番外編」収録✨https://t.co/AYo8dUBA7a#maidragon #小林さんちのメイドラゴン pic.twitter.com/SABmUJ6MmH
— TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式 (@maidragon_anime) January 15, 2022
この大人気アニメをまだ見ていない人,これからみたいなという人に向けて,こんなことを知っていたらもっと楽しめるよ,という楽しみ方のポイントをお伝えします。
ポイントは次の5つ。
- ドラゴンとメイドのギャップ
- 何百年も生きるドラゴンと何十年しか生きられない人間との対比
- 王の娘で無双で全能感のあるドラゴンと「社畜」代表のような小林さんの対比
- 見やすい日常の小さなお話の裏で,壮大なバックストーリー
- 徐々に仲間が増えていく「仲間」感
ネタバレはなるべくしないようにしますが,それでも人によって「これはネタバレ!」と思う方もいると思います。
完全にゼロから見たいという人は,こちらで引き返してくださいね。
ドラゴンとメイドのギャップがおもしろい
ますは、「メイドラゴン」という言葉。
これは、「メイド」と「ドラゴン」を合わせた言葉です。
人への奉仕、可愛らしいなどを連想する「メイド」
生態系の頂点に君臨し、人間など虫のように見下しているドラゴン。
この二つの言葉が合わさったこと自体、ドキッとするほどの面白さです。
なんで、凶暴なドラゴンがメイドとして、小林さんという人間に奉仕することになったのか。
そこには、抱腹絶倒な理由とともに、とても深い背景があります。
笑いながら見ているうちに、自然にその背後にある大きな物語に引き込まれていく。
これが、楽しみ方の第一のポイントです。
何百年も生きるドラゴンと何十年しか生きられない人間との対比
ドラゴンって,何百年も生きる生物ですよね。
主人公のメイドラゴン「トール」は,すでに何百年も生きてきました。
そして,人間たちの栄枯盛衰のドラマをなども見てきて,人間で愚かだなと考えています。
そんな,ある面超越したトールがメイドとして使える小林さんは、まだ20数年しか生きていない凡人の人間。
トールは心から小林さんのことが大好きで,「結婚したい♥」と本気で思っている娘(ドラゴンの中でも娘です)なんですが,トールの時間軸では小林さんなどあっという間に年をとって死んでしまいます。
人間には抗えない,その容赦のない時間の流れという問題を,人間を超越したドラゴンであるトールはどう解決していこうとするのでしょうか。
これが第2のポイントです。
まあ,笑えるし,泣けます。
王の娘で無双で全能感のあるドラゴンと「社畜」代表のような小林さんの対比がおもしろい
トールは,「終焉帝」というドラゴン界の頂点に立つ王の娘です。性格には,神と永遠に戦い続けるドラゴンとしての「混沌勢」の王。
他には,平和を愛し,なんとか争いを避けようとする「調和勢」。あらそいを見て見ぬ振りをして無関係を決め込む「傍観勢」などもあります。
トールは,今後,この混沌勢のリーダーとして君臨することを期待されているドラゴンの娘なんですね。
そんなトールは,めっぽう強くて,強大な魔法も使える,神と単独で戦いを挑むような強力なドラゴンなんです。
そして,考えられないようなさまざまな経験を積んできています。
かたや,プログラム開発会社に務める「社畜」の代表のような女性,小林さん。
その小林さんに心から使えるトールの姿がとてもキュートなんですが,小林さんから叱られてしゅんとなるトールの姿もまたキュート。
トールは強いだけでなく,賢いし,コミュニケーション能力がとても高いんです。
商店街の人達からも大人気ですし,頼られます。
それらに笑顔で応えるトールの姿を見ていると,ホームドラマを見ているかのような感じがします。
そこに,凶暴なドラゴンを重ねてみると,これがまたとてもおもしろいんですよね。
ということで,これが楽しみ方のポイント3です。
見やすい日常の小さなお話の裏で,壮大なバックストーリーが語られる
お話しは,基本的には短編で,毎回完結していきます。
しかし,それらのお話のバックストーリーはつながっていて,毎回少しずつ進んでいくんです。
シリアスな展開もありますが,全面ではギャグで笑いながら進んでいきますので,みていてつらくありません。
短編集というような見方で視聴しても面白いですが,その裏にある世界観が徐々に示されていき,全体として一つの大きな物語になっているところが,楽しみ方のポイント4つめです。
徐々に仲間が増えていく「仲間」感
アニメには,だんだん個性的な仲間が増えていき,そのコミュニティの心地よさに自分のそこに所属しているかのように没入する,という一つのテンプレートがあります。
小林さんちのメイドラゴンでは,第1話はトールと小林さんだけのストーリですが,毎回小林さんのまわりにドラゴンたちが増えていきます。
- トールの妹分のかわいいドラゴン
- 人間を見くだし,滅ぼそうとする過激なドラゴン
- 戦を好まず争いを傍観する平和なドラゴン
- トールと対極にある,決して理解し合えない立場のドラゴン
- トールのライバルで,一時はトールを殺そうとする凶暴なドラゴン
いつのまにか,すべてがトールの周りでコミュニティを形成していきます。
小林さんちのメイドラゴン面白いねw
あ~かんなちゃんかわゆい~ pic.twitter.com/9NbYs4Jotn— めぐみん (@sion8907) January 26, 2017
あっちの世界では国が一つ吹っ飛んでしまうほどの戦をしてしまう者同士が,いっしょに焼き鳥屋で焼き鳥食べたり,集まってトールのメイド服の会議をしたり。
みんな,トールが人間界に言ったことに興味を持っていて,トールがあけた穴から次々に入ってくるのでした。
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— TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式 (@maidragon_anime) March 31, 2021
人間たちもそのコミュニティに,なんの違和感もなく入っていきます。
ドラゴンたちは,こちらではみんな人間の姿に変えているので,いっしょにいて違和感がないんです。
まずは,小林さんの同僚でオタクの滝谷さん。小林さんと二人で,メイドオタク談義を披露してくれます。
次に,
- トールの妹分のドラゴンが人間に姿を変えて通う小学校の友達,才川
- メイドオタクの才川の姉
- 小林さんの上司の息子(魔法使い)
これらの仲間たちと,温泉に行ったり,花見に行ったり,遊園地に行ったり,忘年会をしたり・・・
出てくる登場人物の半分は,人間など劣等種,下等生物くらいにしか思っていない崇高なドラゴンです。
なかには,数百年前は神として人間から崇められていたドラゴンもいます。
そういうとんでもない生き物たちと,普通の人間たちがいっしょに仲良くコミュニティを形成している。
その楽しさ,意外さが,楽しみ方のポイント5つめです。
まとめ
以上,これから「小林さんちのメイドラゴン」を見てみようと思う人達のために,ネタバレを最低限に抑えた,見どころ,楽しみ方のポイントについてお話しました。
2021年の夏アニメとして放送されたシリーズ2「小林さんちのメイドラゴンS」もすでにおわり,現在テレビでみることはできません。
でも,アマゾンプライムやdアニメ,U-Nextなどの動画配信サービスで見ることができますので,ぜひ通してみてください。
僕は,一回通しただけで完全に入り込み,シリーズ1,2通して何度も何度も見ました。
それほど楽しいアニメです。
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