大人気アニメ 小林さんちのメイドラゴンをこれから見る人のための楽しみ方ガイド,第7話は大きく分けて2つの柱があります。
1つ目は,みんなで海に行く話。
2つ目は,夏コミケに行く話です。
いつものようにネタバレは極力しないようにしていますが,解説の都合上少々のネタバレが必要になることもありますのでご注意くださいね。
かんたんなあらすじ
第7話は短編が2つはいっているというわかりやすい構成になっています。
一つは海に行く話。
そして2つ目は夏コミケの話。
間とさいごにちょっとだけカンナの夏休みの宿題ネタが入っています。
海に行く話では,例によって胸のサイズで小林さんがくさるおきまりのネタと,ルコアが◯女扱いされるこれもお決まりネタ。
トールとカンナが巨大な水しぶきを上げて競争し,小林さんを青くさせるなど,楽しいエピソードがつづいていきます。
この話の終わりのほうで,トールと小林さんが「家族」ということについてしんみりと語り合う場面がありますが,これはバックストーリーに関連する話として入れられています。
夏コミケでは,小林さんとトールが滝谷さんのサークル出店のお手伝いに行く話。
著者の趣味であるオタクの世界が,知っていないと書けないようなレベルで詳しく,しかしトール視点を入れながら楽しく語られます。
トールがとてもかわいらしくて人目にも人気があるキャラクターなのだということが改めてはっきりするお話ですね。
ファフニールさんもサークルの仲間として参加しています。
群衆を見ると殲滅対象と見てしまうトール
トールは,いくらかわいくて愛らしいしぐさをしていても,凶暴なドラゴンであることにかわりありません。
そんなトールの本性は,ちょっとした言葉にも出てしまいます。
それは,今回の2つのシーンそれぞれに出てくる「殲滅」のことば。
最初は,海に来た時の群衆を見て,「これだけ人が多いと一思いになぎはらいたくなりますね」といい,小林さんに「するな」と突っ込まれています。
また,2つ目の話で,コミケの待機列の群衆を見て,「私の力を持ってすれば余裕で殲滅できます!」とアピールし,これも「するな」と言われてます。
コミケでの言葉は,自分の手伝いがサークル参加する滝谷の「援護」だと思っていて(実際に援護といっている),そこからこの群衆をなんとかしないと,という本気の思いが受け取れます。
どちらにしても,人を見たら殺す・・・・という幼い頃から植え付けられた行動の仕方が要所々々にでてくる危ないドラゴンであることに変わりないですね。
コミケの参加者たちの整然とした行動にあるもの
開場した途端,万単位の参加者たちが「走らないでください」とう場内アナウンスを守って目当てのブースにめがけてあるきながら突進する姿が描かれます。
楽しみ方ポイント
人々の表情も,あくまで冷静を装った静かなもので,実際のコミケの現場さもありなんという状況がきっと再現されているんでしょう(行ったことない)
トールがそれを見て,これほどの数の群衆がこれほどの統制の取れた行動をすることに,なにか大きな力があるに違いないと考えるのですが,後でカメラマンの参加者から「今この瞬間の,この場所にしかないものだと思います。みんなそれが大好きなんだと思います」と教えてもらいます。
トールのバックストーリーではこれから度々問題になってくるドラゴンと人間との寿命の差。いくら自分が大好きでも,その人間といっしょにいられる時間は自分の命と比べるとほんの瞬時でしかない。
その問題の一つの答えとなっていくものとしてトールが安心した顔をするシーンが素敵です。
ファフニールさんもサークル参加で自分の本を売る
ファフニールさんも滝屋に影響されて本を売ります。
楽しみ方ポイント
トールのつっこみ。自分も本を出しているファフニールさんに「この世界を超エンジョイしてるじゃないですか」。
ファフニールは,トールによく投げかけ得る言葉として「人間によりすぎだ」という言葉があります。
しかし,それが自分にブーメランになっているところがファフニールさんというキャラにぐっと愛着がもてる理由になりますね。
ファフニールさんが出しているほんの名前もおもしろい。「呪いアンソロ」。アンソロジーですね。
トールによると,本物の呪文が描かれていてこれを使えば呪殺もできるという危険な本だそうです。
それが1000円で「これはお買い得」とトールから言われてますが,小林さんはそんなのが売れたら大変だ!という常識的な発想。
そして,安心したことに1冊も売れず,ファフニールさんが真っ白になっているところがうけます。
表情をまったく変えず普段どおりのクールな顔つきのまま,真っ白にもえつきてうなだれながらカートを引いていくファフニールさんをぜひ見てほしいです。
コミケ会場でのいくつかのネタ
会場ではいくつかの楽しみポイントがあります。
楽しみポイント
滝谷さんたちが出している本の名前「水竜堂」。
なんでこんな名前がついているのでしょうか。
これ,1からシリーズを見返したときに気づきました。
滝谷さんと小林さんの行きつけの飲み屋が「酔龍洞」なんです。
その飲み屋の名前から来ているんですね。
客に紛れ込んだ異形のものたち。
会場にはたくさんのコスプレイヤーたちがいますが,ほんものも紛れている様子。
トールが挨拶に行くと,普段は人間の格好をしているけど,ここでは元の姿にもどって羽根を伸ばしていますという話に感心するトール。
あなたも元の姿になられては?と進められたトールは「だめなんです。私ドラゴンなんで・・・」と答えた途端,「自分たちを食い物扱いするドラゴンだ~」っと逃げられます。
ここで,小林さんに「そうとうなことやってるな」と言われ,「ちがいます!小腹がすいたときに必要なだけたべるだけで・・・」とあたふた弁解。「否定じゃなくて補足説明だね」と突っ込まれるとこのあわてようが見どころです。
カンナもドラゴンだった
海のシーンですが,あ~かわいいかっこうしてるけど,カンナもやっぱりドラゴンだったなあと思い出させてくれるシーンがあります。
楽しみ方ポイント
それは,砂浜に座ってカニをじっと見ている最中に起こります。
いっしゅんでカンナがカニをつかまえて頬張って食べてしまうのです。
実は,第◯話ですでに蝶を観察しているカンナがパクっと食べてしまうシーンがあります。
また,この後の話でもカンナはいろいろ食べます。
入学の回で文具を買いに行く時,食べ物の形をした消しゴムを食べようとしてトールから静止される場面があったので,幼い子供のようになんでも口に入れてしまうという見方もあるようですが,やはり蝶やカニといったものを口に入れる時点で,これはドラゴン由来の理由だろうと思います。
まとめ

第7話は,後半のコミケシーンがとても濃いです。
私は,トールのドラゴン娘のコスプレ姿のシーンがとても好きですね。
また,ファフニールさんがちゃっかり人間の世界を炎上している姿も大好きです。ファフニールファンは大喜びだと思います。
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