大人気アニメ 小林さんちのメイドラゴンをこれから見る人のための楽しみ方ガイドです。
第4輪目は,カンナが学校に入学するお話と,今後カンナの大切な友人となっていく,女帝「才川」に出会う話です。
ネタバレは極力しませんが,どうしても中味について話さないといけないことがあ
ります。もしネタバレと感じるようならこのさきを読まれないほうがいいかもしれません。
今回の楽しみ方ポイントは次の5つとなります。
- ドラゴンから見た今どきの文具事情
- トールが大型商業施設に入りたくない理由
- ネットに毒されていくトール
- 女帝「才川」の本性
- ドッジボール対決で見せるドラゴンたちの闘争本能
かんたんなあらすじ
マンションのベランダから,下を通って学校へ行く子どもたちを毎日見ているカンナ。
小林さんはカンナが学校に行きたがっていることを知り,入学の準備。必要なものを買いに行きます。
学校では,ドラゴンとしての能力の高さを出してしまうのですが,クラスの女帝的存在「才川」は気に入りません。でもカンナのかわいらしさに,心を奪われてしまいます。
そんな才川は,すぐに人を煽って起こらせた後,どうしようとうろたえる子。今回はカンナを案内した公園でドッジボールをしている高学年の男子たちにけんかを売って,その後なすすべなしになってしまいます。
カンナはそんな才川を家につれてくるのですが,そこには偶然集結しているドラゴンたち。
「決闘」という言葉に即反応し,才川の加勢をすることになるのでした。
ドラゴンから見た今どきの文具事情と気を使うカンナ
小林さんは,商店街の文具店で,「ふつー」の鉛筆を買おうとするのですが,横でカンナが「じー」と小林さんを見ています。
「キュートなのがいい・・・」と。
そこで近頃できた文具屋山に行くと,そこには目がちらちらするような可愛らしい文具たちがならんでしまう。
楽しみポイント
かんなが,ボールペンやホッチキスをひとつひとつ小林さんに見せて,感心したり驚いたりするリアクション。
中でも,デコレーションテープをいじってがんじがらめになっているのを小林さんとトールが必死にはがしているシーン。
ホッチキスの説明を聞いて,トールが「拷問器具ですね」というところがありますが,トールの物事の判断基準がわかっておもしろいところです。
ランドセルを買うところで,かわいらしいアクセサリーを見つけたカンナが,それを持って,ランドセルのお金を払おうとしている小林さんのところに持っていくシーン。
「3万8千円もするのか」とびっくりしながらも財布からお金を出す小林さんをみて,一瞬とまり,その後アクセサリーを戻しに行きます。
カンナなりに小林さんに気を使っているんだなと思いますね。
結局,このアクセサリー,入学祝いとして小林さんからプレゼントされます。
カンナがそっと戻そうとしていることろを見たんです。
そのプレゼントを受取るときの,カンナの表情。
愛情を注いでもらった子供の,うれしいやら満足やら、お母さんから優しくしてもらったときの幼い子供のような安心した表情のカンナを是非見てほしいです。
トールが大型商業施設に入りたくない理由
文具を書きに行く時、トールは大きな商業施設に入るのに難色を示します。
第2話でも、トールは商業施設よりも、近所の商店街の方を好んでいました、
楽しみ方ポイント
トールがなぜ大きな商業施設を好むのか。
それは向こうの世界での記憶からでした。あのような大きな商業施設は、トールには聖騎士たちが守っている城塞に見えるらしいのです。
イヤイヤながらに商業施設に入るときの、トールのガチガチに緊張した、青い顔をぜひ見てほしいですね。
トールの弱点と言えるのかもしれませんね。以外ですが。
ネットに毒されていくトール
トールは、小林さんのうちに来た日からネットの使い方を学んでいました。
小林さんから衛生観念について学ぶよう指示されたとき、ネットの使い方も教わってたんです。
もともと能力の高いドラゴンですから、すぐに覚えてしまったようです。
そして陰謀論なども学ぶようになったみたいで・・・
楽しみ方ポイント
カンナの入学必需品である上靴などを買いに指定店に行ったときの話。
「ネットに出ていましたよ。癒着だって」というようなことを言います。
その後また「癒着ですね」とイタズラっぽくいうシーンがあり、小林さんから「トールがネットに侵されていく・・」とためいきをつかれていました。
生物界の頂点に君臨するほどの賢いドラゴンでも小林さんの前ではかたなしですね。
女帝「才川」の本性
才川は,下のファンアートの右側の女の子。見た目「女帝」っぽくはないですよね。
「女帝」というのは私が勝手に言ってることです。女帝のように振る舞って散るからですが・・・
実際はそのように振舞っているだけで、周りの子からは「才川さんって負けを認めないサイテーな子なんだから」なんて面と向かって言われてしまう、いわばすきの多い子どもという立ち位置ですね。
またそんなこと言われても「おだまんなさい!」と言い返すメンタルの強さをもっている子です。
男の子たちも,カンナにからむ才川に「やめろよー」と言ったり,才川がカンナに持っていた飴玉を与えてあやす時「あー学校に飴玉なんて持っていてる」と言ったりしますが,決して攻撃的ではなく,「しかたないなー」という顔で接しており,学級の雰囲気としては陰湿ではなく,ちょっとほんわかムードです。
なので,女帝らしく振る舞いつつも決して女帝ではないというのが才川のクラスでの位置といったところでしょうか。
陰湿でもなく,才川がカンナに絡んだときの理由は,「目立つし,あまりかわいくてだきしめてしまいたくなるから」というものでした。
楽しみ方ポイント
才川がカンナにからみ「勝負よ!」と言った時,カンナが腕を顔の前でクロスして身をかばいようにし,泣きじゃくりながら「仲良くしたい・・・」と言います。それをみた才川は,急にあたふたしてカンナをなだめにかかります。その慌て具合がとっても面白いですよ。
きっとこの時から,才川はカンナの魅力にからみとられてしまったんですね。その後,才川は,自分はカンナのもの,というような位置にすすんではいっていきますので・・・その最初のシーンを見逃すな!と言ったところでしょうか。
なお,ここで才川の本性というこの見出しからは外れるんですが,カンナの本性がはっきりわかるシーンがあります。
泣きじゃくってみせた後,トールのお迎えで一緒に下校するときのカンナです。才川がくれた飴玉を口に頬張りながら,けろっとした顔で歩いているんです。トールからは「うそ泣きなんてわずらわしいことを・・私ならそんなの消し飛ばすのに」と言われていました。
ドッジボール対決で見せるドラゴンたちの闘争本能
翌日,カンナと才川が一緒に買っているときの話。カンナに公園を案内してあげている才川。
この公園は以前,トールが人間社会の勉強のためにカンナを連れてきた公園です。あのシーソーを投石機だと説明する公園ですね。
そこで才川が,公園で遊んでいる男子たちに文句をつけます。
小さい子たちも遊ぶんだからドッジボールをするのは危ないわよ!というわけですね。
ここでのやり取りの中で,才川が男の子たちに勝負を挑み,あおりまくります。
楽しみ方ポイント
まずは,飛んでくるドッジボールを一瞬の動きでとめるカンナ。ここのすばやさは流石にドラゴンです。
さんざんあおるだけあおってドッジボール勝負になってしまったあと,目をうるうるさせながら「どうしよう・・・」と汗ダラダラでカンナに助けを求める才川の顔。後のことを全く考えずに人をあおりまくってどうしようもなくなってしまう才川の行動は,このあと,シーズンを通して何度かでてきますのでぜひ見ておいてください。
なすすべなしの才川を連れて家に戻ってきたカンナ。ちょうどトールの様子を見に来ていたルコアさんとファフニールさんの前で「決闘!」と叫ぶもんだから,その言葉に反応したトールとファフニールさんがすっとやってきて「殺す・・」などといいます。ここで,いっしょにいるはずのルコアさんが出てこないところが大事。ルコアさんは傍観勢ですからね。
ひとしきり説明した後,ドッジボール対決の人数があつまらなかったことで「才川人望ない」とカンナがあっさり説明。こういう,カンナの悪意のない,けども突き刺さる言葉もよく発します。
ドッジボール後の話ですが,才川が「カンナさんの知り合いみんなすごい!」と褒め称えたときも「最低最悪な奴ら!」と意味がわかっってかわからずか言っています。
この後,トール,ルコア,ファフニールが加わってドッジボール対決をするんですが,そのジェノサイドてきな殲滅描写がものすごく迫力があります。ただのドッジボールが阿鼻叫喚の世界に変わってしまいます。戦いの場なのにルコアが出てくるのは,これがトールやファフニールのように真剣な戦いと捉えていないからでしょう。
あっさりと子どもたちを殲滅した後,まだ暴れたりないということで,ドラゴンたちが公園で激しくドッジボール対決を始め,地面が裂け,大穴が開き,樹木は倒れ,めちゃくちゃになってしまいます。
そして,みんなが倒れてぐったりしているシーン。才川も口をあんぐりと開けてそのとんでもない状況を受け入れるのに手間取っている状況。
そんな中でルコアは「公園は僕が戻しとくね。目撃者の記憶もいじっておく」というのですが,小林さんから「便利な人だなー」と言われていました。
この一連のシーンは,なかなか説明できないので,ぜひアニメを御覧くださいね。
まとめ

今回は以下の5つのポイントをお話しました
- ドラゴンから見た今どきの文具事情
- トールが大型商業施設に入りたくない理由
- ネットに毒されていくトール
- 女帝「才川」の本性
- ドッジボール対決で見せるドラゴンたちの闘争本能
3話で登場した二人のドラゴンたちの性格もだんだんはっきりしてきました。お姉さん格のルコアはもとより,人のことなど記にも書けないひきこもりの呪いの龍,ファフニールさんもトールのことを心配して様子を見に来ていました。
ルコアは,基本的に戦いの場にはいないということもはっきりしてきました。これはこの「小林さんちのメイドラゴン」というお話全体を通して大切な意味を持っています。
こういう,バックストーリーにかかわることがちらちらと見え始めてきましたね。
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