小林さんちのメイドラゴン第13話をこれから見る人のためのガイドです。
第12話の最後で,せっかく人間界での生活に馴染んで平和に暮らしているトールに不穏な影が襲いました。
第1話から第11話まで,裏ではなにかあるんだなと思わせられながらも,表ではコミカルな笑いのショートストーリーで楽しませてくれていたメイドラゴン。
しかし,いよいよ来るときがきたという感じですね。
まずはかんたんなあらすじから。
かんたんなあらすじ
トールたちの幸せな日常が続きます。しかしトールの中のもうひとりのトールは,この生活がいつまでも続かないことをしっていて,葛藤します。
自分の居場所は本当はどこにあるのだろう。
そこへトールの父で絶対的な力を持つ混沌勢の長,終焉帝がトールを連れ戻しにやってきました。
一度は終焉帝から元の世界へ連れ戻されてしまったトール。その間,小林さんは,胸に穴が空いたようになりながらも,なんとかカンナと二人の生活を続けていきます。
そこへトールが戻ってきます。そしてはっきりと「ここが私の居場所ですかから」というのですが,そこへまた終焉帝がやってきてトールとの対決となります。
間に入る小林さんのタンカが見ものです。
終焉帝の出現といなくなるトール
楽しみ方ポイント 終焉帝の出現にきづくドラゴンたち
終焉帝があらわれたとき,カンナも,ルコアもファフニールも,エルマも,それぞれの場所でそれを察知し,空を仰ぎます。
2度めの終焉帝の出現時には,ゲームばかりやっているファフニールさんでさえ,ソファに座って腕組みをしていますし,エルマにいたっては,戦いの衣装にトライデント(三叉鉾)を持って屋根の上で様子を見ているのです。(ルコアさんはちょっと様子見。傍観勢ですから・・・)
楽しみ方ポイント トールがいなくなってからの小林さんの生活
カンナから,トール様が帰ったと聞かされ,「まじか・・・」とつぶやく小林さん。
オムライスがおいしいと言ってあげればよかったと後悔しますがもうトールはいません。
朝は,カンナの食事を作ってあげたり,帰りにはコンビニで弁当を勝ってきてあげたりなどトールがいない中でいっしょうけんめいにカンナの面倒を見ます。
でも,だんだん服は脱ぎっぱなしになるなど,生活があれていきます。
お話しの最初に,カンナが才川からもらったナズナがコップに行けてあったのですが,だんだん元気がなくなりしおれていく様子が小林さんの心をよく表しています。
終焉帝と小林さんとのたたかい
楽しみ方ポイント 混沌勢でありながら,世界のルールをきちんと守ろうとする終焉帝
終焉帝はみるもおそろしい姿ですが,トールには敬語ではなします。
小林さんのことを「あなた」などとよぶのです。
これは,人間界に一定の敬意を評している現れであるように見えます。
一般のドラゴン,特にトールがあからさまに人間を下にみているのとは少し違います。
もちろん人間ごときという言葉も使うのですが,人間をただ下に見ているだけではないように思います。
それは,終焉帝なりに人間世界とのかかわりがあるからなのですが,それはまだ明かされません。
楽しみ方ポイント 「これはあたしんだ!」とたんかを切る小林さん
トールが終焉帝の目を盗んでこちらの世界に帰ってきます。小林さんは心からほっとしたことでしょう。
ところが終焉帝があらわれ,トールをしかります。さすがのトールの終焉帝には逆らえません。
ここで,小林さんは,親子の話に入ったものかどうかと迷うのですが,トールが「帰りたくありません!」と力強く言い放ったことにより,終焉帝との対決になるのですが・・・
トールははじめて終焉帝に反抗。異世界でたたかうことになります。
そこにカンナの背中にのせてもらってトールが到着。
「トールはあたしんだ!」という一括はここで放たれます。
終焉帝は,本当なら「こしゃくな」と一撃で小林さんを葬れるのでしょうが・・・「トール,馬鹿な娘だ」といいながら背を向けて去っていくのでした。
楽しみ方ポイント 「全部あげます」というトールの姿に大団円の感じ
終焉帝を退散させた小林さんに,トールは心から飛び込んでいきます。
そして「全部あげます!」というのです。
この場面,小林さんちのメイドラゴンの全編を通して忘れられない名シーンだと思います。
話は終焉へ
楽しみ方ポイント 劇的でもなんでもない終わり方
最終回の最後のシーンは,3人で小林さんの家に行くところ。
バックに流れる静かな,どこかノスタルジックな音楽にのせて,お話はたんたんと流れ,そして静かにとじていきます,
トールは,小林さんといっしょにいられる時間は短いかもしれないけど,だからこそ,この時間をたいせつにするのだと・・・
劇的でもなんでもない,いつもとかわらない日常がすーっと閉じていく,そんな静かな終わり方でした。
・・・のハズが・・・
楽しみ方ポイント 第14話があった!
なんと! 第13話の副題が(いつのまにか最終回ですね)なのに,第14話があるんです。
13話でのそーっととじていく最終回のあと,なにもなかったかのようにバレンタインデーでのドタバタエピソードと温泉旅行の物語があるんです。
そして,それも何もなかったようにおわるんです。
第14話の楽しみ方ガイドでは,このあたりのことについてもお話したいと思います。
まとめ

トールがいなくなったときの小林さん。カンナの世話を一生懸命しながら,トールがいたときの幸せを噛み締めていたのでしょう。
だから,トールが勝ってきたときは嬉しかったでしょうし,そのトールを取り戻しに来た終焉帝をにらみつけて「これはあたしんだ!」と一括してみせることになるんです。
そんな小林さんに飛び込んでいくトールの「全部あげます・・」という言葉は本当に心に残ります。
このシーンは見逃さないでほしいです。
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