初めて小林さん地のメイドラゴン第12話を見る人のためのガイドです。
今回は,もう十分すぎるほどなじんできたトールと小林さんの出会いがえがかれます。
第12話になって初めて出会いがあかされるんです。
11話分の小林さんとトールたちとの生活が積み重なっているあとに出会いのシーンを見るのはとても胸アツ。
いったいどんな出会いなんでしょうか。
しかし,今回はこれまでの日常の後ろにほのかに流れていくバックストーリーが一気に表に出てきます。それだけに最初の幸せなシーンがなんだか何かの予兆であるかのような感じにさせられますよ。
かんたんなあらすじ
はじまりはとても平和な日常。「帰りは何時になりますか?」「10時頃には帰りたい」「トール様,いってきまーす」。すごく平和な様子だけにどこかなにか起こるんじゃないかという気持ちにもさせられます。
人間世界になじんだドラゴンたちの平和な日常
楽しみポイント いつもご苦労さまですという言葉が言えるようになったトール
トールが,朝の家事をテキパキとこなしているときチャイムがなります。宅配の人が荷物を届けにきたのです。
第1話では,「人間ごときにやれるものはない!」と言い放ち,宅配さんをおびやかすトールでしたが,
12話ともなると「いつもご苦労さまです」というように変わっています。
年の暮れにふくびき券を3枚も持っているトールに小林さんが「なじんでるねー」というシーンがありましたが,トールはもう完全に人間社会になじんでいるというところですね。
楽しみポイント 家に帰ってきたらつのを出すカンナ
カンナが学校から帰ってきたとき,髪を触りながら頭をフルと,ポンとツノがはえます。
ああ,そうか,確かに学校では生えていません。
こういうところにもカンナも人間社会にしっかり馴染んでるんだなと思わせられます。
楽しみポイント カンナのおそろしい言葉「それ殺されても文句言えない・・」
小林さんが「おいしいのお願いね」と軽く言った言葉が,トールの中でだんだんふくらんでいき,すごい期待をかけられているように感じるようになります。
ルコアさんに相談した時に「材料をよくするのはどうかな」という言葉で,商店街でよい材料探しをするのですが,高いので,一瞬だけ小林さんのためにと異世界にもどります。
そこでカンナはなぜこんな物騒な言葉を言ったのかというと・・
おいしい水でお米をたこうとしてエルフの里の湧き水を汲んできたのですが。エルフとは一線やらかしているのでこっそり水をくんできたということをトールがしゃべったからですね。
異世界ではいろんなことがおきてるんですね。
楽しみポイント 品種改良を魔法だと思っている
カンナが,この国のごはんは美味しいと言った言葉を受けて,トールは「ヒンシュカイリョウ とかいう魔法のようですが・・・」とつぶやいたと,「詠唱術式を教えてもらいましょうかね」と独り言。
なじんでるわりには,まだ自分の世界の常識でものをみてしまうところがあるトールを見せてもらいました。
楽しみポイント 小林さんの回想シーンでトールとの出会いが描かれる
面白くないことが合ってベロベロによっぱらった小林さんが,ドラゴンのトールに出会います。
驚くかと思った小林さんは,目の前のドラゴンに興奮。
最初は「され!」「食い殺すぞ!」と言ってましたけど,「その話し方疲れない?」という小林さんのあっけらかんとした問いで調子を狂わせます。
あとは小林さんのペース。トールの背中に突き刺さった剣をあっさり抜いてしまった小林さんに,トールは敬語を使ってお礼を言うまでに。
そのうち,酒をつきあわされ,人間の女の子の姿に変身したトールと愚痴を言い合い,さらに酒を飲み続けたのでした。
肩を組み合って大笑い試合,トールが口からポンと日を吐いて見せ,それをみてまた大笑い。
飲んでる酒は「龍殺し」
「うちに来ない?」
という小林さんの言葉はこの時にトールに言った言葉なんですね。
そして翌日,トールは小林さんのうちに飛び立ったんです。第1話はこのシーンからはじまったというわけですね。
ちょっと胸が熱くなります。
トールの電車の中での夢による回想シーン。小林さんは見た夢を忘れてしまうのですが「なんだか大事な夢を見てた気がする」とつぶやきます。
小林さんにとっても大事な場面だったんですね。
楽しみポイント ファフニールさんの思いやり
今回は,思っても見なかったことが起こります。
なんと,雨に濡れて帰ってくる滝谷さんのために,タオルが畳んでおいたあるんです。また,着替えも用意しておいてくれていました。
滝谷さんはそれをみてちょっと心があたたかくなったようですが,次の瞬間,ファフニールさんはクールに言い放ちます。
「手伝え滝谷!ゲリライベントだ!まわすぞ!」
滝谷さんのはいはいというにこやかな声が二人の関係の深まりと感じさせます。
楽しみポイント 「かんな」「いや!」
こたつに並んで入っている小林さんとカンナの横に無理やり入り込み,小林さんからせまい!と言われて席を移ったトール。
小林さんの横でほわんとしているカンナに席を変わってもらいたいのでしょう。トールは「かんな・・」といった瞬間,間髪入れずに「いや!」
カンナも「トール様」と言って目上に見ているわりには,実にきっぱり断るはっきりした娘です。
初めて語られるトールの過去
楽しみポイント 初めて語られる以前のトール
小林さんが「トールには知り合いの人間いなかったの?」という質問に答えて,向こうの世界での生活について話して聞かせます。
盗賊の娘から自由ということについて聞かれ,自由について考えるようになったときのエピソードでした。
その娘は自由を手にしたらメイドになる!と答えました。
当時のトールはこれを「自ら隷属している!」としか考えられなかったのですが,この子は「自分で選ぶの!」と答えました。この言葉を深く考えるようになるトールでした。
このときの娘との話がトールをメイドにしたのでしょうか。
娘から「せなかにのせてよ!」とせがまれた時,「人間なんぞ死ぬまで乗せん!」とはらをたてるトールでしたが,今のトールと比べて考えるとトールの成長をとても感じることができる場面です。
トールも以前の自分と比較して,自分が成長したことを自覚しています。
今回のお話の最後に,お屋敷で仕事をしているメイドが登場します。それはトールといっとき暮らした盗賊の娘でした。自由を手に入れ,メイドになったんですね。
楽しみポイント 中に開く大穴。そしてこちらを除く巨大な赤い目
今回のお話の最初で感じた,日常の幸せ。
トールの昔語りでしっかりと人間世界での成長を自覚しているトール。ほんわかとうつらうつらしているカンナ。
そしてカフェでプログラミングの勉強をしながら「なじんだな・・私。ま,いっか」とひとりごちているエルマ。
話は底で終わりませんでした。
不穏な空気が襲います。
空中に巨大な穴があき,中から真っ赤な目がこちらの世界を覗いているところでお話しがおわりました。
とうとう始まった,シリーズ初の危機。次の話にもちこしていくのは今回が最初。
バックストーリーが明かされ始める第13回です。
まとめ

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